一般社団法人飯塚青年会議所

IIZUKA JC   IIZUKA JC Instagram

CONVICTION

理事長所信

第72代理事長 小林奈々

はじめに

 今から10年前、当時29歳だった私は青年経済人としても、一人の人間としてもまだまだ未熟でありました。そんな私を、一般社団法人飯塚青年会議所(以下、飯塚JC)は10年という時間の中で、歴史ある飯塚JCの理事長という重責ある立場にまで育ててくれました。この可能性ある飯塚JCという唯一無二の団体を更にアップデートさせ次代に紡いでまいります。これまで先輩諸氏が紡いでこられた71年という輝く歴史に深く感謝し、志を同じうする仲間と共にこの地域を想い、人を想い、英知と勇気と情熱をもって“明るい豊かな社会の実現”に向け全身全霊を捧げ邁進してまいります。

自らを超える行動力“Action!”

 皆様は日々アクションを起こせていますか。物質的な豊かさに埋もれどこか行動力を失ってはいませんか。もしくは誰かがやってくれると当事者意識を失ってはいませんか。
かく言う私もJCで“行動力”を身に付けた一人です。入会当初の私は指示待ち人間。言われたことをこなす受動的な人間でした。言われたことを完璧にこなすことも役割としては必要でしょう。しかしそれだけでは、JCI Missionにある“社会により良い変化をもたらす”ことや“リーダーシップの開発”においては不十分です。ではなぜアクションを起こすようになったのか。それは意識に変化が起きたからです。自問自答を繰り返し、なぜJCに入会し、活動を続け、何を身に付け、どのような人間になり、どう生きたいのか。そのことが明確になればなるほど自らを突き動かしアクションを起こし、経験をすることで自らの成長を楽しみ、稼業に家庭に社会に貢献したいと力強く思えるようになっていったのです。ただ待っているのは勿体ない。
アクションを起こした先には新たな知識・出会い・経験・発見など様々なものがあります。それを繰り返すうちに習慣化され、率先して行動する能動的な人間へと生まれ変わることができます。そして自ら未来を切り拓いていくことができるのです。自分自身で動いて得た経験は、きっと人生観を変えるほどの成長を与えてくれます。そういったことを経験できる機会がJCにはたくさん転がっています。果敢にチャレンジしアクションを起こすことで新たな世界をどんどん広げましょう。青年の若い力で、自らを超える行動力で、この地域を、そして未来を私たちの力で切り拓いていきましょう!誇れる未来は私たちが創るのです。

JCの魅力向上例会

 私たちはこれまで独自のビジョンを掲げ JC 運動を繰り広げてまいりました。しかしそれは JC が主語になりがちであり、そのビジョンはまちの方々と共有できていたとは言い難いものでした。そこで、昨年の 70 周年を機にまちのステークホルダーと共に「まちの 5 ヵ年ビジョン」を策定しました。このビジョンは掲げて終わりではなく、新たな一歩として実動するビジョンとし、共感の輪を広げてまいります。
 TRY・4・VISION の一つである「地域で子どもを育てスマイリーあふれるまち」を STEP ONE として実動させます。
 ひとの心を動かし、行動を変えることで、愛するこの地域がより良い方向へ進むと確信し、ステークホルダーと共に運動を展開してまいります。

JCの魅力や価値を伝える伝道師による理念共感型拡大

 JC事業の1丁目1番地とも言われる会員拡大ですが、現状は飯塚JC全体で取り組む会員拡大活動には至っていません。しかし、既に入会している会員同士の様々な経験知を融合することが出来れば会員拡大活動が更に加速するものと考えます。会員拡大委員会には会員拡大活動と共に会員の拡大意識醸成に努めていただきます。
私たちは日々、“修練・奉仕・友情”のJC三信条に基づいて活動しています。私はこの行動綱領こそがJCが魅力的な団体であり、JCの価値を創り上げている礎と考えています。会員が集ま
って自己研鑽をし、その磨き上げた力を仲間と共に地域社会に奉仕する。この活動をJCに入会することで出会えた仲間と共に行っているのです。
会員同士でJCの魅力を語りLOMの夢を語りましょう。そして夢を形にするために共にアクションを起こすことができれば、飯塚JC全体で取り組む会員拡大も実現できると確信いたします。そこで、会員一人ひとりがJCの魅力を今一度考え、時に他人の考えを知ることで更に価値を理解し、情熱を持ってアクションを起こす伝道師へと導く事業を構築いたします。
私たちが会員拡大をする目的は、ただ単に会員数を増やすことだけではありません。地域のリーダーを増やし、この地域を“明るい豊かな社会”にするためです。このことを会員一人ひとりが再認識しなくてはなりません。JC運動を最大化するためにも、共にアクションを起こす仲間を増やし地域社会に大きなインパクトを与えましょう。そうすることで会員拡大活動が好循環になると確信いたします。

Dear アカデミーメンバー(新入会員)

 ようこそ飯塚JCへ。門戸を叩いてくれたアカデミーメンバーに心から感謝の意を持って迎えたいと想います。10年前、私はJC活動に数多く携わることでJCへの理解が少しずつ増していったことを覚えています。まずは、JCの本質を学び知ることよりも一人でも多くの会員と触れ合うことがとても重要だと考えます。そこで、JC活動や様々な会員と触れ合うことのできる場を積極的に設け、JCでの経験知を増やすきっかけをつくります。時にグループや委員会の垣根を超えることでそれぞれに相乗効果を生み出し、新たなエッセンスを加えた運営を行います。 2025年はTRY・4・VISION(中期ビジョン)の2年目を迎えます。ビジョンの活動においては主語を「まち」にすることで、この地域の方々の共感を得ることができています。また、JCだけで会議を行うのではなく事業構築段階からステークホルダーの方々と会議を重ねることで、既にいる共感者と事業展開を行うことができるという点で事業に広がりを持たせることができています。2025年もこの仕組みと、またそれに加えてアカデミーメンバーのフレッシュな発想をもとに中期ビジョンの一つである“若者と地域のつながり”事業を展開します。
このまちには年間3,000~4,000人もの大学生が住み暮らしているにも関わらず、大半の学生が地域との関わりを持たずに出て行ってしまっている現状があります。多くの自治体が人口減少を叫ぶ中で、このまちに住む学生が地域との繋がりを持たないまま他都市に流出してしまっているのは非常にもったいない話です。ビジョン実現を目指した運動を展開し、これまで抱えたまちの課題を解決する取り組みを若者と共に生み出してまいります。
事業を通じてアクションを起こし地域を変える経験を経たアカデミーメンバーは、魅力的なJAYCEEとして更にこの地域から求められるリーダーへと成長していることでしょう。

地域を巻き込んだ台東國際青年商會との国際交流

 我々飯塚JCは1975年に台東國際青年商會と友好JCの締結を行って以降、長きに渡り交流を続けています。昨今の世の中の動向を見ても国際的な動きは加速し、インバウンドや小学校での外国語活動の導入、外国人労働者の雇用など身の回りにおいても国際的視点は欠かせないものとなっています。これからも益々ボーダーレス化は進んでいく事でしょう。
そんな中先に申し上げた通り、先輩諸氏のご尽力のおかげで我々飯塚JCは台湾との繋がりをすでに有しています。今一度先輩諸氏の皆様が紡いでくださった国際の繋がりに感謝し、改めてこの歴史を紐解き国際的繋がりの意義に触れてまいります。これまでは相互間の限定的な交流に留まることが多かった交流事業をアップデートし、国際的ネットワークの価値を見出してまいります。地域に根差した事業を展開することで、国際理解と相互理解を推進し地域社会の発展に寄与することができると考えます。

最後に

 「卒業してからがJC」

これはシニアの先輩方とお話しをする時によく聞く言葉です。初めて聞いた時、私はその意味が分かりませんでした。現役時代は独自の価値観や想いを持ち活動していたであろう、それぞれ年代も職業も様々な先輩方。今私はこのように理解しています。
“JCで築き上げているその日々は、卒業後のあなたをきっと助けてくれる財産になる” と。
人生は常に選択の連続。なぜその選択をしたのか、その動機(Why)を自問自答し続けてほしい。そうすることで、自らの選択に価値を見出し、自らを律し、アクションを起こすことでこの地域を変えるリーダーになれると信じています。
今、JC活動をしていることにも必ず理由があるはずです。自らの想いに耳を傾け会員一人ひとりが自己実現を果たすことで“明るい豊かな社会の実現”に繋がる、そう確信いたします。
JCで得た経験はあなたの一生の財産になるでしょう。アクションを起こした先のまだ見ぬ自分に期待して“Action!”仲間と共に。

事業計画

  • JCの魅力向上例会の企画・実施
  • JCの魅力や価値を伝える伝道師育成事業の企画・実施
  • アカデミー会員(新入会員) による“若者と地域のつながり”事業の企画・実施
  • 時代に即した組織運営・総会運営
  • 台東國際青年商會との継続的な国際交流
  • 新春祝賀会、創立記念、忘年会の運営
  • 飯塚JC全体で取り組む会員拡大
  • 飯塚JC全体で取り組む山笠運営